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TOP>精油の歴史と神話>第16〜20回

第16回 キャラウェイ
ときどき、「メドウクミン」と呼ばれることもあるキャラウェイは石器時代にまでさかのぼる非常に歴史のあるスパイスです。
エジプト人はこれを使用して食物にフレーバーをつけました。
エジプト人の墳墓からはキャラウェイの残骸が見つかっています。
ローマ人はこれをパン作りに使いました。
たぶんこれに駆風特性があるせいでしょう。
またローマ人は食事の終わりにもこれをよく食べました。
またこの植物はアラブ世界でも讃えられ「カラウィア」を呼ばれました。
ここからキャラウェイという英語名が由来しています。
第17回 キャロットシード
ニンジンは古代の世界ではすばらしい医薬的な価値を持ったものでした。
英語の名前のキャロットは、ギリシャ語の「カロトス」から由来しています。
ニンジンに駆風特性と強肝特性があることが認められていて、16世紀以来広く栽培されるようになりました。
この植物は皮膚病を治す力があるという評判もとりました。
とりわけ胃と咽頭が病気になった人びとが使っています。
それはこれにカロテン(ビタミンAに変わる物質)が含まれていて、この成分が皮膚、毛髪、歯、歯茎をそれぞれヘルシーに保ってくれるからです。
第18回 グアヤックウッド
この木はときどき「パオロサント」とか「ホーリートリー」とか呼ばれます。
これはこの木から魔術の儀式や宗教的儀式で使用される場合があることを示しています。
しかし、パラグアイの人々はガンや梅毒のような重病の治療にこれが価値を発揮すると考えていました。
たぶん、これの「発汗」特性のせいだろうと思いました。
グアヤックウッド油の保留剤としての価値は香水業界で認められており、もう随分前になりますが、この精油がローズオットーの偽和剤として用いられたことがありました。
これはバラの香りがする組成の石けん成分として用いられます。
第19回 クミン
クミンは旧約聖書の時代からとても珍重されてきました。それは、おもにその消化促進特性のためで、この植物は多くの肉料理に使用されてました。
エジプト人は、これをジュニパー、乳香とともに頭痛薬の一つに含めていました。
パリサイ派(ユダヤ教徒の一派で、宗教上の儀式や慣習を厳しく守った人々)は、十分の一税(租税の一種)をこれで納めました。
インド人はクミンを忠実さの象徴とし、またこれを黄疸と痔疾の薬として重要視していました。さらに、これはパンを作るときの成分としても大切なものでした。
ギリシャ人とローマ人は死者の墓に、他の様々な供物と一緒にクミンを収めました。
第20回 クラリセージ
クラリセージという名前は「明るい」あるいは「清浄な」を意味するラテン語の「クラルス」から由来しています。たぶん、このハーブがむかし眼を清浄にする粘液を出す点が利用された為でしょう。
これは南欧に自生していますが、よくドイツのぶどう園にも栽培されています。
クラリセージが1562年にイギリスに導入された際、これがビールを醸造するときにときどきホップに代用されました。
中世のころには、このハーブはオクルスクリスティ、すなわちキリストの眼と言われました。
現在では、クラリセージ油は香水の成分としてよく使用されています。